LIME研究会

温罨法はマイボーム腺機能不全(MGD)の重要な治療法として国際的に多くの論文がその有用性を証明しており、教科書にも掲載されています。古くから蒸しタオルなどが紹介されてきましたがなかなか患者さんに浸透しない、継続できないのが実際だったと思われます。私たちLIME研究会温罨法チーム(有田、森重、白川)では”温罨法を科学する”、ことにここ2年ほど取り組んでいます。そのきっかけとなったのはこの論文、MGDの患者さんの眼瞼結膜の温度は正常眼に比較して2度も温度が低い、ことがわかったからです。市販されているさまざまな温罨法の有用性をマイボグラフィー、サーモグラフィー、ケラトグラフ、前眼部OCTなど最先端の医療機器を用いてエビデンスを付与しています。現在、論文投稿中の内容もあり、すべてをここでご紹介できないのですが、近々、必ず、みなさまに、だれよりも早くお知らせしますので楽しみにされてくださいね!

Decreased surface temperature of tarsal conjunctiva in patients with meibomian gland dysfunction.

Arita R, Shirakawa R, Maeda S,et al. JAMA Ophthalmol. 2013 Jun;131(6):818-9.

スライド2

正常眼の眼瞼結膜温度の平均は34度

スライド1

MGD眼の眼瞼結膜の温度は32度