LIME研究会

2014年7月16日

ライム研究会の第1回目のブログを開始してから本日で5年の日時が経過しました。一口に5年といいましてもいろいろなことがありました。MGDの重症度の判定や診断に非侵襲的マイボグラフィーは必須であることの啓蒙活動をしていこう、と始まったこの会も最初は7人から始まりました。今では会員数160人を超え、応援してくださる協賛企業の数も最初の5社から現在では23社に増えています。LIME international memberも50人を超えています。これはひとえに、Lid and meibomian gland=まぶたやマイボーム腺の関連疾患に苦しむ患者さんがたくさんいらっしゃって、その診断や治療に苦慮されている先生方もたくさんいらっしゃるし、それに挑む診断機器、治療機器、治療薬の開発へのニーズが高まっていることにほかならないと思います。

マイボーム腺機能不全(MGD)は蒸発亢進型亢進型ドライアイとしてドライアイの主因としても注目されており、ドライアイの新薬(ジクアス点眼;参天製薬、ムコスタ点眼;大塚製薬)が発売されたときは、地域の多くの先生方とMGDの重要性や患者数の多さについて語り合う機会をたくさんいただきました。その出会いのなかに、ライム研究会のホームページを作成してくださった先生、一昨年行った平戸市度島における住民検診のお話しを持ってきてくださった先生とのご縁、、、数えきれないほどのご縁がありました。

ライム研究会のホームページを見て、”霰粒腫を切りたくない”と多くの患者さんがライム研究会の会員の病院に受診していることもわかりました。確かに、私たちは”マイボーム腺を守る会”でもあるのです。いわゆる”ものもらい”多発霰粒腫、再発性霰粒腫に苦しむたくさんの患者さんがいらっしゃることもわかりました。温罨法やリッドハイジーンの重要性は、私が思っていた以上に、こんなにも必要でかつ有用であるのだと思い知らされました。

そして満を持して、今年の秋には眼瞼炎の新薬(アジマイシン点眼液1%;千寿製薬)が発売されます。これは眼瞼炎の一因として現在最も注目されている後部眼瞼炎(≒MGD)への明るい光となり得る治療薬の登場であることは先のブログでも書かせていただいたところです。眼瞼炎のページも新設し、今後ますますそのページの充実をはかっていく所存ですのでぜひ楽しみにお待ちください。

マイバムの圧出は古典的かつ原始的なようですが単独でも、また最先端のIPLやLipiFlowと組み合わせてもその効果の報告が相次いでいます。新規の医療機器によるMGDへの治療も今後、ますます重要性が増してくるでしょう。

今後も、Lid and meibomian gland関連疾患の病態解明、診断と治療に真摯に向き合って、一歩、一歩前進していきたいと思っています。

今後ともご支援、ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。

これからの5年間、今までご縁がありました方々とはもっと深くご縁がありますように。

ライム研究会と、まだ見ぬ方々とのご縁がますますありますように。

 

最後に5年前、このブログ開始のときのさわやかなメッセージを送らせていただきました。

 

”ライムシャワーをどうぞ”

(今日は東京、寒い雨なんで余計寒くなってしまいそうですが)