LIME研究会

大島眼科病院には,以前購入したDR-1があります。今回,新機種のDR-1αのデモ機をお借りすることができたので,新旧DR-1の比較をしてみました。

 

まずは患者さんビューです。白物家電としては,DR-1(図1 右側)の方が若干クリーム色(?)がかっています。もともとの色合いなのか,経年変化なのかはわかりません。次は捜査側ビューです。DR-1(図2 左側)は操作ボタンが少なくとてもシンプルです。DR-1α(図2 右側)はいろいろ調整ボタンがありますが,基本的には新旧差がないのではないでしょうか?

図1. 向かって右がDR-1,左がDR-1α

図2.今度は左がDR-1,右がDR-1α

 

次に観察画面表示です。DR-1(図3)は,静止画でinterferometric imageを四つ角に表示される典型画像と比較してグレードを決める方法です。研修医時代に大学で見た懐かしい風景です。Interferometryとしての機能は十分備えていると思います。涙液油層破綻時間(non-invasive break up time, NIBUT)の測定は,タイマー片手に観察画像を見て測定します。観察画像は静止画にして,プリントしていました。現在,プリンタがないので画像の保存は…デジカメで画面を撮影するしかないのかな,と思います。

図3.DR-1の観察画面。四つ角のgrade画像が懐かしいですね。

DR-1αの観察画面表示です(図4)。20年の歳月を経ているので,液晶画面は比べ物にならないほどよくなっています。また,動画での記録が基本なので,グレード表示もありません。NIBUTも撮影しながら測定できるかもしれませんが,ORTに動画を撮影してもらって,診察の合間に動画をレビューしてNIBUTを測ったりinterferometric patternを見たりする方法が基本だと思います。

図4.DR-1αの観察画像。動画の再生ができます。

新旧DR-1を比較しました。器械のスペック的なものはメーカーさんに聞かないとわかりませんが,使用感としては20年の歳月の差を感じませんでした。でも動画で撮影・保存できる点は,一番の“αの違い”なのかなと思いました。