LIME研究会

MGDの治療方法の一つとして注目されているIPL(Intensive Pulse Light)療法ですが,日本ルミナス様のご協力で大島眼科病院でもM22を用いたIPL治療を行っています(あくまでデモ機使用です)。

 

IPLは,「下眼瞼皮膚や鼻の皮膚にIPLを充てて(眼周囲の血流を改善して)MGDを治療する」というものです(上記カッコ内は…と言われている,という内容です)。IPL治療を行う機械自体は,美容皮膚科などで用いられているシミ抜きの機械と同じで,眼周囲用にプローブや光源透過フィルターが変えてあります。また,施術時にはかなり強い光が出ますので,施術者の網膜保護のためにサングラスを装用します…が,日本ルミナスさんがご用意くださったサングラスがイケてない…

M22のプローブをもって,日本ルミナスさん推奨のサングラスをかけて,準備OK!

患者様の鼻,頬にキーンと冷やしたゲルを塗り広げて,M22のプローブを皮膚に充てて,少しづつプローブをずらしながら合計12~15回照射,1回の施術で2セット(合計25~28回ぐらい)照射します。

IPL施術中。かなり強烈な光です。

照射の後は,ゲルをきれいにとってマイボーム腺圧迫鉗子でマイバムの圧出です。2~3週間ごとに,合計4回施行します。重症な患者さんは,4回終わった後も追加を行っています。

軽症のMGDの患者さんは割と早めに自覚症状が改善しますが,白内障術後MGD,屈折矯正術後MGD,緑内障点眼薬フルメディケーションのMGDはなかなか効果が出ません…根気強くやっていきます。

これといった特効薬がないMGD治療で,IPLがその答えとなるか?注目ですね。

(日本ルミナスさんには,もっとかっこいいサングラスのご提案を期待します)